沸点の低い感想 CATS
CATS
やっとレンタル観た~!!
2019年冬あたりにこの映画の酷評をさんざん見てしまったので、気になって仕方がなかったヤツです。
思い返せば高校生の時、まだ福岡にドームが建設中の手前の敷地にテントが張られ、ミュージカルを観たことのない私が盛大な宣伝につられて行きました。
実は内容の予習なんてちっともしてなくて、何にも知らないまま観に行ったんです。
いや~めくるめく体験でした。
サーカスみたいな会場で猫になりきった、というか猫が客席をすり抜け、駆け回って、本当に猫を見に行った感覚でした。
ただ、当時は(今もだけど)英語があんまりよく分かってなかったので、元の言葉はなんだろうか?とかの推測なんかもできなくて、カタカナの羅列の歌詞の意味がほぼわかりませんでした。もったいないことしたなー。
ジェリクルキャット?マキャベティキャット?ってなに?のまま。
でも話に付いていかなきゃ!っていっぱいいっぱいww
そういえばストーリーってあったのかしら?くらい忘却の彼方(関係者の皆様ごめんなさい)
その後、楽器演奏でキャッツメドレーをしたので、特に冒頭とメモリーは記憶に残ってます。
演奏しながら「メモリーいいわ~」って自己陶酔してました。
さて、その冒頭の音楽ですが改めて映画見て鳥肌が立つくらい「これよこれ!」って懐かしさを覚えると同時に違う懐かしさも思い出しました。
伝わるかどうか共感は求めませんが、ドラえもんのあの始まりの6連符に最初ちょびっと似てる気がします。
不思議な世界への導入という意味ではそのものの雰囲気ではないでしょうか。
(と思ってYouTubeで確認したらちょびっとも似てなかった。てへ)
以下ネタバレです。
ロンドンのとある裏通りに車が入ってきます。
車から降りた人物は何かうごめく袋を放り捨てます。(猫だろーなー)
興味を持った猫たちが袋を取り囲み爪で裂いて開きます。(にゃー)
開けたのは
ってこの人名乗ったっけ?検索しても競馬ばっかりヒットする。
Gleeのシュー先生?と思ったけど声があんなにセクシーじゃなかった。
袋の中から出てきたのは、
かわいー!狂言回し?かしら
猫たちの自己紹介が始まります。
この人の存在はちょっと反則!ってくらい、いるだけで面白い。
猫らしく開脚して内股をボリボリ掻いちゃうなんて!
だって猫なんだもん。の一言で済まされそうだけど、そのあとのネズミやゴキちゃんの調教なんかラインダンス?ていうのかしら。楽しかった!
ラム・タム・タガー
ちょっと!ジェイソン・デルーロさんやん!marry me 大好きよ!
天邪鬼の役ってやっぱり猫そのもの。抱っこは拒否するが膝には上がるって(愛おしいわ)
ミルクバーってロンドンに本当にあったのだろうか?猫専門の商売だろうか?
最近いっぱい映画出てません?
この方ジェイムズ・コーデンさんはコメディアンで、YouTubeのおすすめに出てきていらい好きなんです。とにかく歌が大好きなんですよね!横断歩道ミュージカルとか、車カラオケとか。
007でしか知らなかったけど、あの時は思いもよらず実践派だったような。
もう一回観なおします。
この方が上(天上)に行くのは誰か決める重要な方。
マンカストラップが崇拝の眼差しで見つめ、顔をすりすりするところが萌えポイント。
鉄道猫。ハイウエストのかっこいいズボンをお召しなのは、タップするから。
そう、この物語で靴を履いてるのは(多分)鉄道猫とツインズだけだった。
なんでスニーカー履いた猫がいるの~?って見てたらツインズは靴履いてなきゃ無理な動きしてた。
手品猫?魔法猫?多分本猫は気付いてないが手品使ってるつもりで、本当は魔法だった?
マキャベティ
目的が分からないが、自分が選ばれたいが為、候補を誘拐する。悪い雰囲気で絡んでくる。
言わずもがなのテイラー・スイフト
華がありすぎてしょうがない。これだけのキャストの中にいても目立つ。
さすがとしか言いようがない。猫っていうよりテイラーのPV。
そしてグリザベラ!
猫生に打ちのめされて、誰にも相手してもらえなくて惨めな生活を送ってる。
どんなにビクトリアがおいでよって言っても中々心を開けない。
でもやっと、みんなの前で歌うことができて、その歌がまた全員の心を打って
私の心も打って。不用意に泣いてしまった。
大丈夫、まだ私の心にもスレてないところがあったらしい。
歌うというよりも、語り。感情が爆発するところはほんの一部分。
なのにこんなに心を動かされる。私ごときが評する立場ではないのは重々承知なのだけど、これが歌手のそして俳優としての能力なのだろうな。
あと他にもガンダルフの人とか、マンカストラップにずっと華をそえるコンテンポラリーダンスの人とか、とにかく沢山の紹介しきれないニャー達が出演してます。
話しちょっと変わりますが、芸術は極めすぎると食いつきが悪くなると、友人と話してました。
ピカソの何が凄いのか?と聞かれ、持ってる浅い知識乍らこれこれこういうところがすごいんだよって説明して、「でもやっぱり子供のラクガキにしかみえない」と納得できない旨を伝えられ、極端なものって中々伝わりにくいと感じた数日前の会話を思い出す。
なぜ酷評されたのか?
ただ単に慣れ親しんでいないからではないでしょうか。
そうではなく、ミュージカル沢山観てる!って方、バレエ沢山観てる!って方がむーりー!って仰ってるのなら的外れかもしれませんが。
私はこういう勢いのある映画は大好きです!
90点!!